岬巡り [Multistrada-620]
月曜はご一緒して頂ける方が限られています
しかも今回は10時頃じゃないと出動できません
ソロだったらカブで英彦山にでも行って登山でも?と思っていたところ...
瓜坊主さんが釣れました
G「 何処か行きたいところある? 」
U「 ちょっと遠いけど... 」
行っちゃいますか?!
普通だとある程度下道で行く所...
僕のせいで遅くの出動だったので¥に物を言わせて(請求書が怖い)高速道路を駆使して
やってきました、大分県は佐伯市です
所々開通してるけど、今のところ東九州自動車道の終点です
僕はまだ一歩も踏み入れた事のない未開地です
瓜坊主さんが好きそうな上の建物ですが... ↓
此処は何処かの会社の敷地内なので、瓜坊主さんが門番さんと交渉して中に入れてもらいました
建物の中は雑然としていて、修復保存するような気配は全くありません
それだけに、ヤレた感じがまた良い雰囲気のところでもありました
此処には2つの掩体壕がありました
もう1つの方は倉庫になっていました
昭和 9年に佐伯海軍航空隊が開隊したそうです
佐伯湾は水深が浅く、真珠湾と状況が似ていたこともあって、
昭和16年には、ハワイ真珠湾攻撃に先立って、佐伯湾にて連合艦隊の最後の統一訓練が行われました
掩体壕が設置されたのは、米軍の空襲が激しくなってきた終戦間近の頃で、零戦が格納されてたそうです
中江川の河口... 向うは佐伯重工業(造船所)です
川向こうの丘の下には弾薬庫跡が残っていました
真珠湾に似た(?)佐伯湾を左に見ながら岬の先端へ向けて走ります
そろそろ腹ごしらえといきますか?!
漁港にある此処なら魚は間違いないでしょう?!
岬の海沿いを更に走って着いた所は...
丹賀砲台跡
200円で見学できます
[ どうでもいい余談 ]
僕が使ってるPCで「たんがほうだい」で変換するとまず「炭が砲台」と出てきます
ネットで「たんがほうだい」で検索してみました
すると「牛タンが食べ放題」のお店がたくさんヒットしました
予想してなかっただけに、一人PCの前で笑ってしまいました
今日のテーマは「平和学習」... 笑いはこれぐらいにしておきましょう
上写真は砲台爆発事故で命を落とされた方々の慰霊碑です
前にあるのは、その時配備された30cmカノン砲の砲弾です
上写真は慰霊碑の横にある平和の塔
今日は僕達2人しか見学者がいないせいか?
受付をしてくれた神崎さんが、案内して詳しく説明してくれました
平和の塔は有名な方がデザインされたそうで、見たところ南西の方角を向いています
素材は光沢のあるステンレスっぽい感じです
神崎さんが、初めてこの平和の塔を見た時はかなり驚いたそうです
東から昇ってきた朝日が下写真の山に当たるんだそうです
山に当たった朝日が更に反射して、平和の塔に当たって綺麗に輝くんだそうです
次回は朝日のタイミングで来てみなければいけませんね
この近くでゲリキャンかな?
向うの家の方をよく見ると、石塀が高くなってますね
台風や津波もあるのかな?
海の前って憧れるけど、恐い気もするね
木の向うは弾薬庫の入口です
表面のコンクリートは迷彩柄で、小さい鱗のような立体模様が施してあります
「 これは観光用に後から作ったものか? 」と尋ねると、元々こうしてあったんだそうです
弾薬庫の中はかなりの広さです
床はモダンな柄になってますね
コレは後から作られたものなんだそうで、
音楽ホールにするつもりだったけど、あまりにも音が響きすぎるのでコンサートは一度も無かったとか...
地元の方々は、昔台風が来るとここに非難されていたそうです
壁などもかなり分厚くできてます
今はここが砲台の入口になっています
このリフトに乗ってスイッチを押すと上に連れてってくれます
昔は丘の上に砲弾を上げる装置が設置してあったそうです
その装置は水圧を利用したもので、すぐ近くには大きな地下貯水池があります
下写真はその貯水池に通じる穴なんだそうで、
神崎さんは子供の頃この穴から地下貯水池に入って泳いでたんだとか... メッチャ恐い遊びやん
神崎さんに上まで一緒に来てもらって詳しい説明を聞きたいところだけど、
受付も1人でされてるし、次のお客さんが来られたらマズいので僕達2人で見学してきます
動画の中にも出てきた所だけど、写真も撮ったので少し貼ってみます
神崎さん... ありがと〜!また来ま〜す!
更に岬の先端を目指します
元の間海峡を見渡せる景勝地にやってきました
向うは大島.... 右側に見える波で浸食された岩穴は「壇の窓」と呼ばれています
かなり流れが激しい海峡のようです
そして更に岬を進んだ所にあるのは...
水の子海事史料館... 明治36年に建てられました
映画「喜びも悲しみも幾年月」のリメイク版「新・喜びも悲しみも幾歳月」 の舞台のひとつとなった水の子灯台
その灯台を守っていた吏員たちの退息所後跡を改装して作られたのが「水の子海事資料館」です
ここに着いたのは午後4時20分
5時ぐらいまでは開いてるだろう 」とノンキにやってきたのですが、閉館は4時半でした
お客さんがいないから 」と、ちょうど戸締まりしてるところに僕達が入っていったしだいです
「 もう終わりですか? 」
「 何処から来たん? 」
「 山口からです! 」と、遠くから来た事を笑顔で猛アピール!
オトコマエのオジサン心良く中を見せてくれました
しかもしっかりガイド付き... この方も(名前聞くの忘れました)かなり詳しいです!
当時の逓信省の管理下にあったため、屋根瓦には〒マークが刻まれています
5世帯の家族が生活できるようになっていて、
プライバシーを確保できるように、それぞれの部屋に鍵がかかるようになっています
屋根や天井は崩れてしまったので修復したけど、トイレや窓ガラスにいたるまで当時のまま保存さえているそうです
水の子灯台の地図や歴史、吏員たちのここでの暮らしぶりなど細かく説明していただきました
隣接する「渡り鳥館」は、吏員待息所の倉庫を改装したものなんだそうです
こちらも、すでに閉めた鍵を開けて中を見せて頂きました
水の子島灯台に衝突死した62種550羽の渡り鳥を剥製にして展示しています
灯台守だった川原忠武さんが、勤務の合間に回収し製作されたそうで、
かなり細かく記録されたようで、鳥の専門家の方も、泊まりがけで渡り鳥館に調査に来られるんだとか...
珍しい鳥もたくさん飛んで来てたようです
晴れた天気が良い日は、日本で3番目に高い39.25mの「水の子灯台」が見えるそうです
上の写真の灯台は先ノ瀬灯台で水の子灯台ではありません
先ノ瀬灯台のある無人島とその右側の島との間に水の子灯台が見えるそうです
さっきまで快晴だった空も霞んできて残念ながら見えません
最終目的地の岬の先端はもうすぐそこ...
入場料の200円を払おうとすると「今日は良いですよ」と...
地元の方々の暖かいご好意に甘えながら...
ありがと〜ございました〜! また来ま〜す!
坂の上から資料館を見下ろして1枚
坂を上りつめると、向うに鶴御埼灯台が見えてきました
豊後水道に突き出た鶴御崎半島の先端... 九州最東端の地、海抜150mの所に建っています
昭和56年初点灯の比較的新しい灯台です
灯台の下には要塞があります
九州最東端の展望台... ですね
10円入れて覗いてみると... 水の子灯台を発見!
ここからも肉眼で灯台は確認できませんが確かに双眼鏡では見えています
以前望遠鏡のレンズにデジカメをあてて撮ってみた時に撮影成功した事があったので今回もチャレンジ...
残念ながら写っていませんね
展望台から少し下った所に九州最東端の地がありました
最東端の地は厳しい気象条件なんでしょうか?
木製では立ってるのもやっとのようです
コチラの方は何故かしっかり立たれてるようですが... 何処かの神経系が麻痺されてると診断します
何とか無事本日のミッションもクリアーした事だし、そろそろ帰路につきますか?!
それでも、途中の峠道のカーブから見える豊後水道が気になります
バイクを停めては水の子灯台が見えはしないか?と...
ところが...
今回も天の神様が味方してくれたのか?
うっすらとですが肉眼で確認できます!
水の子灯台
それでは、衝撃のスクープ写真をご覧下さい!
中央に写っている船の左上辺りの白黒ボーダー柄の灯台がソレです
向うの山は四国だと思います
ミラーレスのV1にFT1、105mm装着なので280mmぐらいの計算になりますか...
レンズの汚れも一緒に写ってしまいましたが、かすかに灯台を捕らえる事ができました
もう1台持っていたルミックスのコンデジでも撮ってみました
こちらも写ってますね
左上の方です
PCで写真の色を濃くしてみました
ソレをトリミングしてみました
昔は多くの釣り人が渡っていたそうですが、今は渡れなくなっているそうです
此処の灯台に近付くには佐伯から宿毛行きのフェリーにでも乗るか?
四国ツーリングにコレは可能なのか?近々計算してみる事にしよう
帰りの高速で、由布岳の方に夕日が沈んでいきました
関門橋ではすっかり日が落ちて...
瓜坊主さんとの分岐点で晩ご飯...
カメラを向けると良い顔してくれるのが嬉しいね
今回一番酷かったのは椎田道路でした
前を走っている瓜坊主さんを楯にして、ピッタリ後ろのスリップストリーム走法を心掛けましたが...
あまり効果はなかったようです
お見苦しい写真がラストにきちゃいました
今回も瓜坊主さんのお陰で中身の濃い充実したツーリングとなりました
後で少し調べてみたのですが、今回行った辺りにはまだ色々と面白そうな所がありそうです
機会があればいずれまた尋ねてみようと思います
丹賀砲台跡~2、3日前に「お~大分に砲台跡があるやん」って調べてました^^;
対馬の豊砲台跡を思い出しますなぁ~。
水の子灯台見えましたか!!^^v
by romeosierra (2013-06-21 18:30)
またまた走りますね(^^;
戦争が終わってもう60年以上経つのに色々なものが残っているんですね。
京都は戦火に襲われませんでしたし、両親からも戦争当時の話では疎開したこと、食べ物に困ったこと、近所の方や肉親が戦争に行ったことぐらで、被弾したとかの話はほとんどありませんでした。 以前ヌッシーさんに戦争当時の遺構を見せてもらったことありましたが、九州ではもっと規模が大きくて保存状態もいいんですね!ちょっとビックリでした。
話はかわって。。。 バイクやヘルメットに付いた虫の死骸って成分は「う〇こ」と同じだそうで放置すると塗装面を傷めるそうです(笑)
by きたく (2013-06-21 19:15)
連チャンツーリングお疲れ様でした♪
どちらかというと地味なコースでしたが意外と楽しめましたね~。
ガタローさんにドコ行きたい?
って言われた時にかなり悩みましたが、総合的に判断して此処しかないでしょって思いました(笑)
by 瓜坊主 (2013-06-21 21:52)
けっこうな遠征じゃないですか?
もすこし南下したら宮崎だもんね。
完全に廃墟ハンター化してるようで
面白かったです。
by 響 (2013-06-21 22:03)
* romeosierraさん こんにちわ〜^^)/
対馬にもあるんですか?... また行く所が増えたような???
調べてみますね^^
水の子灯台が肉眼で確認できた時はちょっと感動もんでした!^^
by ガタロー (2013-06-22 22:10)
* きたくさん こんにちわ〜^^)/
僕も丹賀砲台のような所は初めてで、かなりの規模と保存状態の良さに驚きました
こんな所が残ってるんですね...
今回の虫攻撃は今までの中でも最大級!!
虫が突撃する時もかなり大きい音がしてました^^;
by ガタロー (2013-06-22 22:15)
* 瓜坊主さん こんにちわ〜^^)/
今回も楽しい企画ありがと〜ございました〜!^^
良い人との出会い、歴史的な建物も見れて感動の1日でしたd(^^
また行きましょう!^^
by ガタロー (2013-06-22 22:23)
* 響さん こんにちわ〜^^)/
響さんの変態ぶりには、まだまだ足元にも及びませんが...
努力精進していく所存です v^^
いつも良い情報満載の響さんブログには本当に感謝です!^^
by ガタロー (2013-06-22 22:27)